■越前カレイ

by corporationotatsusyoten

越前ガニ(ズワイガニ)の産地として有名な福井県越前町。その漁場で圧倒的な漁獲量を誇るのがあまり知られていないのですが、越前カレイと呼ばれるアカカレイなのです。この地域の漁法は底引網漁が主流で、出航から帰港まで48時間と長く、豊富に獲れるアカガレイも通常の氷締めだと鮮度劣化してしまいます。底引漁の時期は9月から2月でアカガレイも産卵を控え身に脂を貯えはじめる状態から漁期が始まります。東京の市場ではその時期夏の白身の主役であるマコガレイがいなくなり、代わりに身質と価格が上がり始めたヒラメが台頭してくる端境期に当たるため、そこに刺身クオリティの「越前カレイ」を上梓できないかと我々は考えました。アイデアとしては、「活きたまま水揚げをし、出荷直前に神経締めをする」ことでしたので、それに関わる全ての方々と打ち合わせとテストを開始しました。我々も船に乗り、船上での神経締めをしてみたり、漁師さんや漁協の方々に東京の市場まできてもらい、着荷状態の確認や梱包形態の修正も幾度となく行いました。その結果、東京ののみならず地元での評価が非常に高まり、今では地元の名産品として大人気となりました。このように尾辰では産直商品のマーケティングから始まる商品開発のお手伝いもさせていただいております。